特集論文-第6期募集要項

【1】募集内容

「日本の文化と消費者行動研究」

 日本の文化への関心が国内外で高まっています。寺社仏閣や工芸品などの伝統文化だけでなく、ポップカルチャーやゲーム等の現代的なコンテンツの人気も高く、インバウンド観光の活性化につながっています。あるいは、日本の食文化やおもてなし等の接遇文化も高い評価を得ています。また、日本社会の消費文化についても今までにない動きが各所で生じており、リキッド消費、応援消費等の新たなムーブメント、そしてメディアの視聴や利用の変化等が注目を集めています。さらには、絵文字のような日本発のコミュニケーションの文化が世界に広がる一方で、AIやロボット等を日本の社会が受容していく際の文化との関係が問われるようになっています。

 消費者行動研究は、これらの日本の文化をめぐる社会の関心に対して、多様なデータ収集および分析手法を用いて応えていくことができます。今回の特集論文では、日本の文化を対象とした伝統的なサーベイ、実験法、フィールドワーク、テキストマイニング等による実証的アプローチや解釈的アプローチに加えて、革新的なデータ収集・分析手法を用いた論文を募集します。また、日本の文化に焦点を合わせたレビュー論文も歓迎します。本特集では、特に若手研究者や大学院生の皆様から、新しい視点や独自の見解に基づく先進的な議論を期待していますが、キャリアを問わず、多くのご投稿をお待ちしております。

【2】出版までの流れ

査読審査にて採択された論文は、2027年春のコンファレンスでご発表頂いたのち、再度の審査を経て2027年末にJ-stage早期公開される予定です(その後、J-stage版の学会誌『消費者行動研究』に掲載されます)。

審査手順

〔第1段階の審査〕

応募された論文に対して、コンファレンスでの発表が可能かどうかを審査します。ここでの審査と選考は、特集論文編集委員会が行います(特集論文編集委員会が任命した査読者によって、ダブルブラインドで実施されます)。

〔第2段階の審査〕

コンファレンスでの発表後に提出された論文に対する審査をします(査読回数は2回までに限定)。ここでの審査は、特集論文編集委員会が行います(コンファレンス発表により著者が明らかになるため、この後の査読はシングルブラインドとなります)。

(第6期)全体的な流れとスケジュール

【第1段階】コンファレンスへの応募と発表

査読を経て発表可となった場合、2026年春のコンファレンスで発表して頂きます。

応募受付開始2026年9月1日
応募締切2026年12月1日
発表諾否の査読結果通知2027年3月下旬頃
春のコンファレンスにて発表2027年5月 


【第2段階】論文の投稿と出版

発表時のフィードバックを反映させた修正稿を提出して頂きます。詳細な日程や要領等は、追ってお知らせいたします。

修正稿締切2027年7月頃
論文採否の査読結果通知2027年9月頃
採択論文をj-stageで早期公開2027年12月頃

その後、J-stage版の学会誌『消費者行動研究』に掲載

【3】特集論文賞

今回の特集論文を対象とした学会賞である「特集論文賞(口頭発表と論文)」が選定されます。特集論文賞(口頭発表と論文)は役員会において決定し会員総会において表彰式が行われます。「特集論文賞」は、各年の応募の中から、コンファレンス特集セッションでの発表と、『消費者行動研究』特集論文に掲載された中から特に優秀な発表と論文を選定し、その著者に授与されます。受賞対象はJACS会員とします。

※詳しくは、「会則規定」をご覧ください。

【4】募集概要

論文は、下記要領に従ってe-mailにてご投稿下さい(通常号への投稿論文とは異なり、Editorial Managerは用いません)。

論文の体裁

  1. 論文原稿(注釈、図表・参考文献含み10ページ以内)を、第6期の応募締切までに添付ファイルとして送付してください(『消費者行動研究』投稿規定では、本文と図表のファイルは分けて作成するよう指定していますが、特集号論文では、すべて 1 つのファイルにまとめてください)。
  2. 冒頭に、タイトル、和文要旨(250~450字以内)、英文要旨(語数指定なし)、キーワード(5つ以内)を明記した1ページをご用意ください。なお、このページは、上記論文原稿(注釈、図表・参考文献含み10ページ以内)には含みません。
  3. 原稿は、「消費者行動研究」と同様に「1ページあたり41文字×41行」に設定してください。
  4. 提出するファイルは、原則Microsoft Wordとします。※予備としてPDFによる原稿も添えてください。
  5. その他の詳細(注釈、図表、引用文献の記載方法など)に関しては、『消費者行動研究』投稿規定を参考にしてください。

e-mailのタイトル

「日本消費者行動研究学会 第 72回コンファレンス 特集論文応募」

e-mailに添付するもの

以下のファイル2点を添付してください。

  1. 原稿ファイル(WordとPDFの両方)
    本文に加え、要旨、キーワードなども、すべて1つのファイルにまとめてください。
  2. 応募フォーム
    下記のリンクをクリックし、応募フォームをダウンロードのうえ、必要事項をご記入ください。

e-mailの送付先

日本消費者行動研究学会 事務局
(第6期・受付期日: 2026年9月1日~2026年12月1日まで)

なお、事務局に送付後、必ず受領メールを確認して下さい。原稿送付後、7日以上経過しても受領メールが届かない場合は、再度お問い合わせください。また、通常使うメール・アドレスからの送信をお願いします。

注意事項

  1. 過去に消費者行動研究(特集論文を含む)において掲載不可論文や取り下げ論文がこの特集論文の審査対象となるかどうかは学会誌規定に従うこととします。
  2. 2026年春以降の消費者行動研究コンファレンスで口頭発表済みの研究については第6期の特集論文に応募することはできませんが、それ以前に消費者行動研究コンファレンスで口頭発表済みの研究であれば応募することは可能とします。ただし、プロポーザル賞受賞の研究については、特集論文に応募することはできません。
  3. 著者のうち1名は学術会員または学術学生会員である必要があります。
  4. 和文要旨(250~450字以内)は、コンファレンスの報告要旨集に掲載させていただく可能性があります。
  5. 投稿者が査読者に特定されることのないように、投稿時には原稿ファイル内に投稿者の氏名や謝辞等を書かないようにしてください。
  6. コンファレンスでの発表後、修正稿の提出を辞退することは出来ません。発表後、修正稿は必ずご提出ください。

諾否審査の通知

コンファレンス発表の諾否審査については、特集論文編集委員会にて審査・選考したうえ、2027年月3月下旬頃までに決定し、メールにて通知致します。

【第6期】運営委員会

委員長栗木 契(神戸大学)
委員石崎 徹(専修大学)
須永 努(早稲田大学)
羽藤 雅彦(関西大学)

【第6期】編集委員会

委員長栗木 契(神戸大学)
委員井上 淳子(成蹊大学)
外川 拓(上智大学)
横山 斉理(同志社大学)

お問い合わせ先

ご不明な点は、日本消費者行動研究学会 事務局までお問合せください。

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